急な腹痛、市販薬で対処していい?原因と受診の目安

監修:みんなの薬剤師(看護師・薬剤師) 最終更新日:2026年7月20日

この記事のポイント
  • 腹痛の原因は食べすぎ・冷え・胃腸炎・ストレスなどさまざまです。
  • 軽い胃の不快感は胃腸薬で様子を見られることもあります。
  • 痛む場所やほかの症状が、原因を見分けるヒントになります。
  • 激しい・悪化する痛み、右下腹部痛、血便、発熱や嘔吐を伴うときはすぐ受診を。

🩹 腹痛にはいろいろな原因がある

腹痛は、食べすぎ・冷え・胃腸の不調・ストレスなど、さまざまな原因で起こります。痛む場所やほかの症状(発熱・嘔吐・下痢・血便の有無など)によって、考えられる原因が変わります。まずは無理をせず、楽な姿勢で安静にし、症状の変化を見ることが大切です。

📍 痛む場所でわかること

痛む場所は、受診時に医師へ伝える大切な情報です。あくまで目安ですが、次のような傾向があります。

みぞおち付近胃が原因のことが多い(胃炎・食べすぎなど)。
右上腹部胆のうや肝臓が関係することがある。
右下腹部強い痛みは虫垂炎(盲腸)の可能性。市販薬で様子を見ず受診を。
下腹部全体胃腸炎など。女性は婦人科系の原因のこともある。
おへその周り胃腸の不調など。痛みが右下腹部へ移動する場合は虫垂炎の初期のことも。

💊 市販薬で様子を見てよい場合

食べすぎによる胃の不快感や軽い胃の痛みは、胃腸薬で様子を見られることがあります。冷えからくる軽い腹痛なら、おなかを温めるだけで楽になることもあります。ただし、原因のはっきりしない強い腹痛に、解熱鎮痛薬(痛み止め)を自己判断で使うのは避けましょう。痛みをまぎらわせることで受診が遅れたり、胃を荒らしたりすることがあります。

⚠️ すぐ受診したい腹痛

次のような場合は、市販薬で対処せず、医療機関を受診してください。強い痛みや悪化する痛みは、ためらわず救急の相談も検討します。

これらは、虫垂炎・腹膜炎・腸閉塞・消化管出血など、緊急の対応が必要な状態のサインのこともあります。迷うときはためらわず受診してください。

よくある質問

市販の胃腸薬はどんな腹痛にも使える?

食べすぎ・軽い胃の不快感には胃腸薬が向きますが、場所や強さによっては別の病気が隠れていることもあるため、様子を見てよいか迷う場合は無理せずご相談ください。

右下腹部が痛いときは注意が必要?

右下腹部の強い痛みは虫垂炎(盲腸)などの可能性もあるため、市販薬で様子を見ず、早めの受診をおすすめします。

腹痛と一緒に発熱があるときは?

感染性の胃腸炎などの可能性があります。水分をとりながら安静にし、症状が強い・長引く場合は受診してください。

生理前後の腹痛と病気による腹痛の違いは?

普段の生理痛と痛みの強さ・場所が明らかに違う、症状が長引く場合は、生理以外の原因も考えられるため受診を検討しましょう。

原因が分からない腹痛に痛み止めを飲んでもいい?

原因のはっきりしない強い腹痛に解熱鎮痛薬を使うと、痛みがまぎれて受診が遅れたり、胃に負担をかけたりすることがあります。自己判断は避け、迷うときは相談・受診してください。